健康習慣にポールウォーキングを励行しましょう
日本ポールウォーキング 協会名誉会長 安藤 邦彦(あんどう くにひこ)
医学博士、整形外科専門医、運動器リハビリ医、スポーツドクター

日常生活活動に関連する生活習慣病(糖尿病や高血圧や脂質異常症など)は、進行するまで自覚しないことが多い。
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、生活習慣病のおもな原因になるので、対応して特定健康診断(特定健診)がデザインされました。
特定健診は、①問診 ②身体計測(身長、体重、腹囲) ③血圧測定 ④血液検査(血糖、脂質、肝機能など) ⑤尿検査(尿糖、尿たんぱく)が実施され、内臓脂肪、血圧、血糖、脂質のうち2項目以上が基準値を超えていればメタボリックシンドロームと診断されて健康習慣などがアドバイスされるでしょう。
≪特定健診≫
②身体計測(身長、体重、腹囲)
③血圧測定
④血液検査(血糖、脂質、肝機能など)
⑤尿検査(尿糖、尿たんぱく)
カリフォルニア大学のブレスローにより生活習慣と身体健康の関連が明らかにされ、7つの健康習慣が提唱されました。
ブレスローの提案は、①喫煙しない ②適度の飲酒あるいは飲酒しない ③定期的な運動 ④適正体重を保つ ⑤睡眠は7~8時間 ⑥朝食は毎日とる ⑦不要な間食はしない…この7項目です。
ブレスローの健康習慣を意識して実践することで健康につながります。
しかしながら、日常生活の習慣を変えることは容易ではありません。
≪7つの健康習慣(ブレスロー)≫
②適度の飲酒あるいは飲酒しない
③定期的な運動
④適正体重を保つ
⑤睡眠は7~8時間
⑥朝食は毎日とる
⑦不要な間食はしない
ブレスローの提案の中で、適正体重を保つ努力は多くの方が意識しているものの良い結果は困難な場合が多いようです。
例えば、間食によって体重増加するといわれているので無理して制限している方が多いでしょう。
間食は、食事だけでは摂取できない栄養素補給や気分転換などストレス発散に役立ち知ます。
1日200kcalくらいを目安にしましょう。
体格指数(Body Mass Index:BMI)によって簡単に体重を評価できます。
体格指数(BMI)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)×100
・標準(男女):BMI 22
・肥満:BMI 25 以上
定期的な運動は、持久力向上、筋力アップ、柔軟性増強など、身体の健康維持や改善に作用します。
一般的には、30分以上の運動を1週間2日以上の実践が推奨されます。
ブレスローの健康習慣は、理想的ライフスタイル(生活様式)の一部にオーバーラップするように感じます。
残念ながら、本邦の自然環境や日常をみると、個人の身体状況や在住環境(公共交通や文化施設状況や天候など)から適切な運動を行うことが困難な場合があります。
こんなとき、ポールウォーキングは有用でしょう。
天候など自然環境によって屋外 運動が困難な状況では、ポール体操を行いましょう。

健康維持や改善のために歩行しているが、なかなか良い姿勢にならない、歩幅は拡大しない、バランスが良くならないなどを感じている愛好家の歩行は、日常生活の中で自己流になっているでしょう。
習慣動作を正しく修正することはなかなか困難なので、日本ポールウォーキング認定指導員(コーチ)から指導を受けて正しい歩行ができるようになりましょう。

ポールウォーキングでは、ポールウォーキング協会認定ポール(専用ポール)を使用します。
お買い物の時や散歩の時などに使用するとオートマチックに正しい歩行スタイルになってきます。
専用ポールは、まるでパーソナルトレーナーのように支援してくれます。
特定健診や人間ドックや診察のとき担当医師から「歩きましょう」とすすめられたら、 さっそくポールウォーキングを励行して対応しましょう。
